人は「話し方」で9割変わる
人は「話し方」で9割変わる (リュウ・ブックス―アステ新書)
- 作者: 福田健
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 新書
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アイ・コンタクトで相手の心を掴む―笑顔を向けながら、相手と目を合わせ、1〜2秒止める。ちょっとの間、目を止めて相手を見る。すぐそらさないことと、3秒以上見ないこと。(p.44)
落ち着いて、余裕を持って、いつでも、どこでも、だれに対しても、先手で声がかけられる人は、初対面の人との会話の関門を既に突破している人だ。(p.51)
先手の声かけは「人の心を掴む」力を持っているのだ。先手での働きかけは、人の心をリードする作用があるからだろう。(p.54)
わたしの習慣で、タクシーに乗るときは、先に、「よろしくお願いします」と、声をかけることにしている。(p.57)
人間には、警戒心と親近感の二つが同居している。初対面では、まず、警戒心が働く。簡単に打ち解けられないのは当然のこと。
- 正直に自分を見せる
- 共通の関心事を見つける
外部からやってきた初対面の見知らぬ人間とは、できれば話したくないとうのが正直な気持ちしかもしれないが、相手の心に、親近感が育ってくれれば、会話にも灯がともることになる。(p.65)
会話が途切れない、初対面にふさわしい話題(「たちつてと、なかにはいれ」)
- 「と」・・・富、景気、経済の話
- 「か」・・・体、健康、美容の話
- 「は」・・・はやり、流行、トレンド
(p.66)
- 他愛もない会話のやり取りで、一週間の空白が埋まる。
- 挨拶「プラスひと言」で会話につなげる(ex.「お先に失礼します」ではなく「今日は友達と約束があるんで、お先に」)
- 「忙しい」を連発すると会話のチャンスを逃す
- 立ち話でも会話はできる
(p.77-79,97)
「一緒に」「共に」は会話の精神
- 「テレビガイドを買ってきたんで、観たい番組に印をつけようと思うんだが、おまえも一緒にやらないか?
(p.84)
相手の意図を察知する―特に趣味といえるものが浮かんでこないと、「趣味は?」に正面から答えるのは大変かもしれない。ここで、少し頭を切り換えて、相手が何のために「趣味は?」と、問いかけたか考えてみるとよい。相手が初対面の場合、趣味を聞きたいというより、会話を続けるためのきっかけを探しているのだ。質問の趣旨は、<何か話してほしい>のであり、趣味は何かと厳密に問うているのではない。もうちょっと気軽に考えて、次の話のつなぎになる材料を提供してみたらどうだろう。(p.179)
確かに、意見を言うと、イヤな顔をする人がいる。反論にあうと、怒り出す者も珍しくない。だが、問題は意見を言うこと自体にあるのではない。意見の言い方にあるのだ。人間は理性のみで話を聞いているのではない。人間は感情の動物なのだ。感情が強い反発を起こすと、理性は吹き飛ばされてしまう。(p.193)
部下が上司に対して、意見を述べ、反論する場合も、マジック・フレーズは多いに役立ってくれる。
- 「すみませんが」
- 「間違ってるかもしれませんが」
- 「こんなことを言うと、怒られそうですが」
- 「生意気を言うようですが」
(p.203)