DA (Data Architecture)

全部のデータ(たとえば商品コードなど)が社内に散在していたとして、「それを全部集めてきて、あるべき姿を考えよう」などということはやってはいけないのです。To-Beの統合モデルは、あくまでも「ビジネスで使う」ことを前提にして、モデルを書くべきなのです。ビジネスで使う、「ビジネスへの活用度」というのを考えて統合の将来性を検討しないと、学問的・アカデミックな「ものすごいデータ整理図」ができてしまうだけになってしまうのです。こういったところにも、EA(Enterprise Architecture)に係わる人物には、「目的指向の強い、志をもった人物である」という資質が必要になってくる理由があるのです。(p.109)