2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

反復される度ごとに、身体のなかで新たに生まれるもの

模写をする者の目的は、本物と見まがうばかりの模作を作り出すことではなく、まねることによって学ぶことだろう。ここで学ぶとは、単にオリジナルにある技術を学ぶということではなく、そこから「何を学ぶべきか」を、学ぶということであろう。そのためにこ…

郊外のイノチの気配

しかしいつの頃からか、その晴れ渡った荒涼とした光景が、その空っぽの空間それ自体が、モノを分泌する得体の知れぬ茫漠としたイノチをもった風景として輝き始めた。それは長い間の受容の涯てにようやく私の中に立ち現れてきた光景であった。時間さえ止まっ…

アメリカと日本

私はアメリカがけしからんと思っているのか。私がアメリカはけしからんなどと仮に思ったところで、ムダもいいところである。アメリカはどう行動するか、大切なのはそれだけである。それを読み取るのが、日本の官僚の仕事ではないか。なぜ読まなければいけな…

好きな言葉(ジェイブレインカレンダーより)

自己実現とは、条件や環境によって、「幸せ」が変わらない自分になること。(和田清華) 泥臭く、スマートに、走れ(青木巌) 問題は価値に変わる(宇田川紀通) Life is a journey, not a destination.(西川潔) 一人の力で世界は変わる ― だれでも自分の…

緊密なコミュニケーション空間

狭い地域よりも広い世界の方が勝る。これもまた私たちがふだん基準にしている公理系だが、これは案外近代あたりに作られた幻想なのではないか? 狭い地域に閉じられることによって緊密なコミュニケーションが持続的に起こって、発酵したり沸騰したりするよう…

ちゃんと伝える

ヒット鉄板の余命モノ。 この映画がそれらと異なるのは、見送る方も余命宣告を受けているという点。その1点のみで、これほど愛と衝動に満ちた温かい話になるとは!まさに園子温監督のアイディアの勝利!

The Boat -No Boys, No Cry-

感傷的なシーンが多く印象に残る映画。夕刻の港で亨(妻夫木)がヒョング(ハ・ジョンウ)にわからないように日本語で「みんな死んでくれないかな」とつぶやくとき、とても複雑な気持ちになる。けどそのシーンの最後には、タバコの空箱を笑って投げ合えたの…