2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

螺旋銀河

終盤まで2人(3人)の関係にある緊張感と鮮やかなイメージのコントラストが素晴らしかった。今年のIDCFで最大の収穫。

アクト・オブ・キリング

大量虐殺の「英雄」たちを被写体にした衝撃的なドキュメンタリー。耳目を塞ぎたくなる非常にツラいシーンもあり、一方で僕の空いた口が終始塞がらず。けれど、ジャーナリズムの勝利を静かに宣言するかのようなラストまでちゃんと観てよかった。

ぼくたちの家族

何度か涙腺決壊したけど、そのいずれもお涙頂戴とはちょっと違う場面だったのが特徴的。石井裕也節とでも言うべきか、主人公が吹っ切れたようになにかに取り組み始める展開はお馴染みだけど、過去作に比べるとその転換がとても自然。

ローマ環状線、めぐりゆく人生たち(原題: SACRO GRA)

ヴェネツィアでドキュメンタリーとして初の金獅子賞を奪取した話題作。公開3日目の平日朝1本目に行ったらチケットが取れず、翌日リベンジ。やはり満席でした。カメラは、社会的な生き物としての人間の暮らし、勃興と没落の有機性をとても愛おしく映し出す。…